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バルーンアート用の風船の正しい保管方法と作品を長持ちさせるコツ

バルーンアート用の風船の正しい保管方法と作品を長持ちさせるコツ

2020/05/01

こんにちは。風船使いたけむぅ~です。

苦労して作った作品やイベントで長時間並んでもらった作品。この風船たちがいつまでもしぼまなければいいのに・・・なんて考えたことはありませんか?

風船はお花と同じで、”いつか萎んでしまうから良い”などと言いますが、それでも”少しでも長く”と思うのが人間の心理というものなのかもしれません。

ということで、今回はバルーンアート用の風船の保管方法と作品を長持ちさせるコツをご紹介します。

目次

ゴム風船はなぜしぼんでしまうのか?

そもそもなぜゴム風船はしぼんでしまうのでしょうか?簡単にわかりやすく説明します。

ゴム風船がしぼんでいくメカニズム

ゴム風船は最初ミクロの繊維がぎゅーんって縮まったしわしわの状態になっていますが空気を入れることで、それが伸びて膨らんでいます。
そして、伸びた繊維には空気の分子がなかなか通れないほどの小さな隙間が沢山あります。風船は元のしわしわに戻ろうとしていますので、その隙間から常に空気が押し出されようとしています。そうして、隙間から少しずつ少しずつ空気が漏れ出していきます。

さらに時間が経つにつれて、だんだん風船が劣化して隙間が所々大きくなり、少しずつ空気が漏れだす速度が速まりさらに萎み始め、やがてすべての空気が抜けだしてしまう。

これが風船がしぼむ理由です。

風船の劣化を早める原因

風船の劣化する理由はいくつかありますが主な理由は次の通りです。

① 空気(酸素)
② 湿気
③ 太陽光(紫外線)

これらによってゴム風船は劣化は早まるといわれています。

最終的には微生物によって生分解される

萎んでしまったり割れたりしたゴム風船は、土の中にいる微生物によって生分解されます。そして土に還り、跡形もなくなってしまうといわれています。だいたい樫の葉と同じ速度で分解されるといわれています。

ゴム風船の保管方法について

ここまでの内容を踏まえて、ゴム風船の正しい保管法についてご紹介します。

外気に触れないように密閉して保管する

開封済みの風船はフリーザーパックやタッパー、瓶などの密閉した状態にして保管すると長持ちします。

太陽光の当たらない場所で保管する

太陽光が当たらない暗くて涼しい場所に保管してください。

湿気の多い場所にはおかない

じめじめした場所においていると劣化して風船同士がくっついたりしてしまいます。湿気の少ない乾いた場所で保管してください。

その他

色によって劣化速度が違います。また、これは根拠はわかりませんが”劣化した風船の近くに風船を置いておくと劣化が速まる”という話も聞いたことがありますので、なるべく色ごとに分けて保管するのが良いと思います。

作品を長持ちさせるための方法について

それでは、膨らましてひねったあとの風船を長持ちさせる方法をご紹介します。

基本的には膨らましていない風船と同じ

基本的に膨らませていないときと同じように、
①袋に入れる。②太陽光に当てない。③湿気の多い場所に置いておかない。
ということをすれば長持ちさせることができます。

整髪スプレーを吹き付ける

整髪スプレーを吹き付けることで風船をコーティングし、空気の漏れる隙間をふさぐことで風船を長持ちさせることができます。同時に光沢ができ、高級感が生まれるのでプロもよくこの手法をとっています。但し、メーカーによっては溶剤が含まれて風船を溶かす(つまり割れる)ことがあるので注意が必要です。あまり近くで大量に吹き付けるとよくないので注意してください。

木工用ボンド(セメダイン)などを注入して作る

作品を作る前に、木工用ボンド(セメダイン)などを注入して作ると、内側がコーティングされ空気の漏れを防ぐことができます。
専門店では”ハイフロート”や”フライラックス”といった風船用のPVAが売られていますのでプロはこうしたものを使用しています。

但し、フライラックスはハイフロートよりも長持ちしますが、注入して時間が経つと風船を溶かすことと量が多いと中で結晶化して透明の風船だと見栄えが悪くなりますので注意して使ってください。

どのくらい長持ちさせられるか?

260サイズで大体1か月~3か月くらい。長ければ半年くらいもつことがあります。

ちなみに、サイズによって寿命がかなり違います。
160だとかなり早くしぼみ、350は260に比べて倍以上長持ちします。おそらく、大きな風船の方が分厚いことと内圧が低いことが原因だと思われます。

ずっとは無理ですが、これだけもてば十分楽しめますね。

お手軽な裏技もあるよ

これは裏技ですが冷蔵庫の中に入れると空気が抜けにくくなります。
ペンギンや白クマを作ったときは試してみたいところです(笑)

もし試す場合はきちんと消毒してからにしてくださいね。

さいごに

ということでいかがでしたでしょうか。
長ければ半年くらい長持ちさせられる風船ですが、やはり何年もそのまま・・・というのは現在の素材では難しいようです。

ただ、色んな価値観がありますので一概には言えませんが、私はやはり風船は一瞬を感じられるものだからこそ、良いものだと思っています。物はいずれなくなってしまいますが、記憶はなくならない。だから、人々の記憶に残るものを作りたい。そんな風にいつも考えて作品を作っています。

ですから、私の作品に触れた皆様には作品を見たときに感じた”気持ち”や”誰かの笑顔”を一番大切にしていただけますと幸いです。

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