1本の風船の限界に挑戦!ピンチツイストが何個できるか試してみた結果
2020/05/04
こんにちは。たけむぅ~です(笑)
色んな風船を組み合わせて作るとすごく見えるけど、1本の風船で色んな表現をする方が実は難しかったりするのがバルーンアートの奥の深さ。今回は、1本の風船で限界に挑戦してみたというお話。
目次
- ○ アツイ戦いは軽い気持ちで始まった
- ・最初は50個が限界だといわれていた
- ○ そして、限界突破
- ・最終的に何個までいったか
- ・同じことを考えた外国人が涙目になった
- ○ いったい何に使えるのか?
- ・そもそも役立てようとか考えてやってない
- ・でもせっかくなので活用してみる
- ・不思議な形をつくることができる
- ・ドールのヘアスタイルに応用
- ・結果はあとからついてくるものだ
- ○ おわりに
アツイ戦いは軽い気持ちで始まった
この戦いは2019年の年末、とある千葉に住む男性がFacebookで”1本の風船でピンチツイスト何個作れるんだろうね”と軽い気持ちで呟いたことからはじまった。
ピンチツイストとは、クマの耳に使われている基本のねじり方で、一つのバブル(玉)だけでねじるという、初心者にはちょっと怖い技の名前だ。つまんで捻るからピンチツイスト。
最初は50個が限界だといわれていた
負けず嫌いな人たちが集まったらもう止まらない。全国大会や世界大会で受賞歴のある男も含め、30人くらいが年末のとっても忙しい時に、みなこぞってピンチツイストを捻り始めた。最初は20個くらいだったのがどんどん増えた。そして”50個の壁”にぶち当たり、どうやってこれを超えようかとみんな必死になっっていったのだった。
そして、限界突破
そして、世界チャンピオンはついに誰もが不可能といっていた50個を大幅に超えてきた。さすが・・・ということでめでたく集結したかに見えた。しかし、ここでやめないのが”ツイスター”と呼ばれる細長い風船に命をかける人たちのサガなのだ。”誰かにできることは絶対に俺にもできる”そう確信した結果、私は50個の限界をついに突破した。そして、その後も続けて数人が限界を突破した。
これはまさに、ドラゴンボールZで悟空がスーパーサイヤ人になった後に、次々とスーパーサイヤ人が誕生したことと同じ現象である。
最終的に何個までいったか
結論からいうと、私はいまのところ世界で2位だ。合計は84個で制作時間は1時間半くらいかかる。そう、1時間半1本の風船と向き合い続けた、世界で2番目におかしな男が私なのだ。
ちなみに、世界1位に輝いたのは、バルーンシュウさんというこれまた世界で断トツにヤバい人物で、なんと合計97個。流石に多くの人間の心が折れ、暫定トップとなっているのが現状だ。
同じことを考えた外国人が涙目になった
実はこのチャレンジの半年後、とある海外の方がQualatexのFacebookページで、全く同じチャレンジを思いついて投稿したことがあった。彼はだいたい20個くらいのピンチツイストを作って投稿していた。そして、その投稿のコメント欄には、最初に思いついた男性がこうコメントしていた。
”日本には50個以上作れる人がわりといます”
その投稿に私は、”私は77個(当時)作ったよ”と投稿したところ、
”え?うそでしょ?”
”本当に1本??ワイヤーも使ってない???”
と、いくら説明しても疑ってしばらく信じてくれなかったのだ。そりゃそうか(笑)
いったい何に使えるのか?
で、これだけ必死になったこの技術は何の役に立つのだろうか?(笑)
そもそも役立てようとか考えてやってない
”なんとなく負けたくない”私たちを突き動かすのはいつもこうだ。
そういえば、全国大会の前日に余興で行われたわんこそばを300皿食べた男や150皿食べた女性がいたのを思い出した。※ちなみに僕は110皿だった。
基本的に全員が負けず嫌い。そして、終わった後で、”さぁどうしようか”と考えるのが普通だ。
でもせっかくなので活用してみる
この”小さいピンチツイストをひねる”という技術を応用すれば、写真みたいに風船の途中にピンチツイストを作ることができる。こうすることで、途中から風船をはやすことができたりと非常に便利なのだ。
不思議な形をつくることができる
こんな風に、途中にピンチを二つ作ってそれぞれを捻り合わせることで、ありえない状態で固定することも可能になる。これを”いぼいぼついすと”なんて読んでいるんだけど、海外ではかっこよく”エアレーズンテクニック”なんて呼ばれたりしているようだ。横文字にするとなんとなく厨二病の心をくすぐるよね。でも長いからめんどくさい。
ドールのヘアスタイルに応用
髪の毛の後ろでちっさいみつあみしてる人いますよね。少しおっきいピンチを作ってあれに応用してみたりもしました。このくらいのサイズ感なら使い道は結構あるかもしれない。
結果はあとからついてくるものだ
とりあえず、アーティストは目的のために作品を作ったり行動するものではない。自分の衝動のままに創作活動を行い、あとでその中の何かが評価されるというのが普通なのだ。
私は経営者でもあるから、当然仕事としてバルーンアートを行うときは目的をもって制作活動やデザインを行います。しかし、こうして目的なく技術を磨くのはやっぱり楽しいと思える。”楽しいことをしていればお金はきっと後からついてくる”なんて思っているのは良くないことなんだろうか?
おわりに
ということで、今回は1本の風船で限界に挑戦してみました。誰にもまねできない作品をつくるためには、誰もが真似しない(したくない)ことをするのが一番てっとりばやいかもしれません。そこから新しい可能性が広がることを夢見て・・・ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!
----------------------------------------------------------------------
株式会社Fluffy Lab
兵庫県尼崎市崇徳院2-146-1
電話番号 : 06-4869-7013
----------------------------------------------------------------------