【損してるカモ？】相見積もりって本当にお得？アーティストが暴露する相見積もりのホンネ

「バルーンの素敵な装飾をお願いしたいけど、少しでも安く抑えたい」と思うのは自然なことだと思います。そういう時に浮かぶ方法として、「相見積もり」がありますよね。相見積もりとは、二つ以上の業者に対しておなじ見積もり依頼をして検討することです。ただ、この相見積もりって本当にお得なのでしょうか？アーティスト側の本音を書いてみたいと思います。

相見積もりをかけることで「お得になる」かどうかは、正直相手によって変わります。例えば、自分が装飾の相場も何もわからない時、１つの業者の言いなりになってしまうと、高めの見積もりが出される場合があるからです。また、HPやSNSの資料を見て「素敵だな！」と思う人が、業界で有名な方だったりすれば、デザイン料だけでもいいお値段になります。素人目でみて同じようなデザインでも有名ブランドで買うのとGUで買うのとでは全然違うのと同じです。

ですから、相見積もりをかけて検討するのは大事なことだと思います。しかし、ここで非常に重要なことがあります。ある程度正確な見積もりを作るためには、打ち合わせが必要だったり、デザインを起こさないといけないということです。その時間があれば、定型の装飾が１つできあがってしまうことがあるほどに時間がかかります。それは当然人件費のコストに繋がるわけなので、その分の値引きやサービスができなかったりします。ですから、予算の大きなコンペでもない限り、人によっては相見積もりをかけない方が同じ金額で良いものを作ってくれる可能性が高いと言う意味で、お得じゃない可能性もでてくるわけです。

一般的な”モノを売る”仕事に関しては、最終的に提供される商品は同じです。そのため、少しでも安い方がお得であることは間違いないでしょう。しかし、バルーンアートはアーティストが作品を作るので、その人のモチベーションによってできるものが変わってくるという点が大きく影響します。アートは心で描くモノです。本人は同じつもりで作っていても、実際にはその人の気持ち一つで大きな影響を受けると言うことをぜひ覚えておいてください。

相見積もりをかけられていることがわかると、そのサービスが決定する確率が通常より落ちるわけですから見積もりやデザインを行うために使う時間の優先度が一段階下がる場合があります。現時点で高確率で決定している商談のほうが重要になってくるのは、忙しいアーティストだと仕方のないことかと思います。

そもそもイラスト上ではバルーンのクオリティに区別なんてほとんど付かないわけですから、基本的に価格重視になります。そのため、安い単価でできる定型のデザインやサービスを優先的に提案することになりますので、デザインの作成に時間がかかるオリジナリティのあるものやデザイン性の高いサービスはあまり提案されないということになります。

つまり端的に言うと、「1発がでかいコンペならまだしも、価格重視で来てる案件に気合い入れて自分がいいと思うデザインと見積もり作っても、結局価格が安い方がいいってなるんだから、それなら最初から予算感伝えててくれなきゃやる気でないよ」ってことです。

相見積もりをかける上での大きなメリットが一つあります。それは、相手の姿勢や人間性がはっきりとわかると言う点です。前述した理由で、相手の相見積もりがわかると明らかに仕事が適当になるアーティストもいます。その中で一生懸命見積もりやデザインを描いてくれるアーティストは”協力的”で”真面目”で”良心的”なアーティストです。取引をする上で、金額だけではなくアーティストの”姿勢”についても業者を選ぶ上での一つの指標にしていただければ幸いです。

良心的なアーティスの場合、ある程度の予算感を伝えればその範囲内でできる最大限のことをやってくれます。これがいくらで・・・と設定するよりも、デザインや設計をその予算内に合わせた方が楽だからです。もちろん最低限必要な予算というのはありますが、それを超えてさえいれば、打ち合わせや見積もりを作る時間をとるくらいなら、ちょっとくらいならサービスして要望に答えていいものが作れたら、自分もお客様も満足できるので合わせてしまった方が早いと思うのが本音というやつです。その上で納得がいかないのであれば、別の業者に見積もりをかけてみるのも良いでしょう。

あれこれ比べられるのではなく、自分の作品を「好き」と言ってくださる方には、ちょっと頑張っていいものを作ろうという気持ちが湧いてきます。ですから、本来ならあまりいいことではありませんが、ちょっとくらい予算を超えた注文でも「このくらいまぁいっか」となるケースが多いです。相見積もりをかけるくらいなら希望予算をざっくりとお伝えした上で、その中で要望を聞いて最大限努力してもらったほうが正直言って費用対効果は高くなると思います。

一番は「私はこの作品が好き！こんな感じがいい！」とアーティストに伝えることです。その上で、自分がどんな風なイメージのものを作って欲しいかを伝えて、その上で大体の予算感を相手に伝えることです。

そうすれば、良心的なアーティストであれば、その予算内でできる範囲の自分ができる最大限のことをアーティスト側から提示してもらえると思います。そして、スムーズに仕事が決まるのであれば、打ち合わせやデザインに積極的になり、少しくらいならサービスしてくれることでしょう。アーティストも仕事とはいえ人間ですから、常連さんやお気に入りのお客様にはコッソリ＋αのサービスをしてくれる可能性が高いです。また、早い段階で決定するということはコストも抑えられるのでその分余力を残すことができ、良い人材を確保できるので可能なサービスの幅が広がります。

また、相場がわからず複数の業者に問い合わせる場合は、金額やデザインだけではなく、担当者の対応や姿勢にも着目していただき、本当に信用できる相手かどうかの見極めをしてみてください。

例え金額が同じであっても、より質の高いサービスを受け、「お得」にバルーンアートを依頼したいと思うのであれば、ぜひこちらを参考にしていただけますと幸いです。

弊社では、本格的なクオリティの高いバルーンアートを皆様に安くお届けできるように努めております。そのために、余計なコストを少しでも多く削減し、作品の品質向上に努めております。また、初めてのお客様が少しでもバルーンアートのことを知っていただくために、かなり詳細な資料を作成する（後々別の現場で提案資料が生きたり、資料作成のスキルアップにもなるるため）など、できるだけ詳しくわかりやすく説明をさせていただくことを心がけ、品質や効果についてご理解の上でご要望に沿ったサービスを提供できるように心がけております。

しかしながら、イラストや写真、文章だけでは実際のバルーンアートの良さは非常に伝わり辛いのが現実です。したがって価格だけで比較されますと、弊社の考える品質を下回ることから、ご要望に添えないケースがあります（いや、それでも内容的には同業者とか、内容知ってる人からは安いって言われるんですけど）。それでも、これまでの実績から得た教訓に基づいて定めた品質に対する、お客様の信頼と信用こそが弊社の真の価値だと考えておりますので、その点をご理解いただきました上でご判断いただけますと幸いです。そして、お客様と信頼し合える関係を構築し、コストを下げ、共に協力し合いながら少しでも品質の高いサービスを提供することでお客様にお喜びいただけたらと常に願っております。今後も技術や知識を高め、サービス向上に努めてまいりますので何卒ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。